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プログラムも手書きをするといい [プログラム]

 僕は長いことコンピュータを使ってきたため、ほとんど文字を書くことをしなくなった。そのため、漢字を随分忘れてしまっている。黒板に板書するとき、字を思い出せない可能性が高いので、予めメモの打ち出しを用意しておいて、それを見ながら漢字を書いている始末だ。これは決して誉められたことではない。

 そこで、去年辺りから、できるだけノートや原稿、メモを手書きでノートに書くようにしている。万年筆の世界に半分くらい復帰している。その効用は、しかし、文字を思い出すということではなく、移動が多い中で、どこででもメモがとれ、必要な情報を書き留めておけることにある。ノート一冊を持ち歩けば、授業の構想、論文のアイデア、プログラムの断片、勉強中のプログラミング言語の練習問題など、ちょっとの時間に書き留めておくことができる。会議中などにも、パソコンを持ち込むわけにはいかないので、ノートは重宝する。

 特に、プログラムを作る際に、最初からコンピュータに向かわずに、ノートに構想を書き、またその部分部分を詳細に書いていくようにしているが、コンピュータ上で入力するのと違い、あくまでそれは下書きにすぎない。つまり、どんなに書いても、それが正しいかどうか実行して試してみるわけにはいかない。当然のことだ。

 しかし、この当然のことが、実は逆に大きな意味を持っている。つまり、機械にやらせるわけに行かないので、紙の上でコンピュータ上での実行をシミュレートするようになるのである。変数に値を設定し、繰り返し毎にどのように値が変化していくかを順に書き出し、正しく動くかどうかを検証する。

 自分がコンピュータになったつもりで、自分の手書きのプログラムを実行してみるのである。こうすると、そのプログラムの動きがよくわかるようになる。よくわからないけれども、何となく動いた、などということはあり得ないことになる。

 こうして手を動かして書き、また手を動かして実行しているので、特に新しいプログラミング言語を勉強しているときには、よく覚えることができる。プログラムを覚える、ということの効用については、前に書いたことがある(http://blog.so-net.ne.jp/yfukuda/2005-02-09-1)。プログラムは、口で唱えて覚えるわけにはいかないのだから、やはり書いて覚えるのが一番だ。これをキーボードで入力していたら、たぶん、なかなか覚えることはできないと思う。


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