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教育用Knoppix [コンピュータ・サイエンス]

 Knoppixを教育用にカスタマイズして、教育現場で利用しようという人たちの情報交換のメーリングリストがある。もともとは、東北学院大学の志子田先生がKnoppix Eduという、Knoppixのカスタマイズ版を作成し配布したことから始まった。

 そのメーリングリストの中で、6月1日から3日にかけて東京ビックサイトで開催されるLinux Worldにおいて、教育用のKnoppixを作成している機関が共同で展示をしよう、という話が持ち上がっている。そこで、それぞれが作成したKnoppixを配布したら、インパクトがあるのではないか、という話になっている。

 僕のところは、その教育用にKnoppixをカスタマイズし、演習で使用しているので、公開用に少し整理したものを作成し、50枚くらいをCD-Rで焼いて配布しようかと考えている。

 教育用と言っても、用途はいろいろである。それぞれの大学は、それぞれの用途に合わせてKnoppixのカスタマイズをしている。僕のところの特徴、つまり、オリジナルのものから修正している主な箇所は次のようなものである。

  1. pLaTeXをインストールした。また、奥村先生の新JISクラスやjumolineなど、いくつかのパッケージを追加した。
  2. EmacsでTeXとPythonとPHP用のモードを追加し、行間や一行の幅を調整するなど、通常の僕の使用形態に合わせたカスタマイズをした。
  3. コンソールの行数を増やし、背景をブラックにしたLinux色の設定にした。
  4. ApacheとMySQLとを起動するスクリプトを作成し、簡単に利用できるようにした。
  5. Pythonのバージョンを上げ、デフォルトで日本語関連のコーデックを使えるようにした。
  6. Firefoxをインストールし、プロクシを設定するスクリプトを用意した。
  7. テキストファイルのシフトJISとEUC-JPを変換するスクリプトを作成した。qkcを利用しているので、ファイル名を指定するだけで、コーディングを変えることが出来る。
  8. まだ実装していないが、計画中なのは、フロッピーとのファイルのコピーを簡単にするスクリプトである。
  9. その他に学内での使用に限定してJDKとAcrobat Readerを組み込んでいるが、これは公開時には、インストールしないものを作成する。
要するに、コンソールでCUIの操作をするのを基本とし、GUIは極力使わないようにしている。そのためOpenOffice.orgを削除してしまった。また数学系、理工系のサイズの大きいソフトや、開発用のIDE、Windowsのエミュレーションなども削除して、TeXをインストールする容量を確保している。  また、エディタはEmacsとviを使用するので、その環境を使いやすいように整備し、LaTeXとプログラミングとWebアプリケーションを開発・実験することを主な目的に構築している。  このような意図のKnoppixが他に見あたらなかったので、自分でカスタマイズすることにしたのだ。今後も必要に応じて、便利なスクリプトを作成してアップデートをしていくつもりである。  実際に配布用のCD-ROMを作成するには、ラベルのデザインもしなければならない。が、時間がなさそうなので、これは誰か学生に頼もうと思う。  「大谷大学・文学部・人文情報学科」の名前を大きく入れて、宣伝にもなるようにしようと思う。
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