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突然アクセスが増えた [プログラム]

 ここ2、3日、どういうわけかアクセスが異常に増えている。そのほとんどが「Pythonを知らないなんて」という記事に対するものだった。ここでは、就活先の企業で、「Pythonを勉強してきたー」と言っても、誰もPythonを知らなかった、ということから、そんな会社は先行き危ないか、おもしろくないから避けた方がいい、という過激な内容だった。もちろん、一方では、自分の勉強してきたことに自信をなくすかもしれない学生を元気づける意味もあった。

 現場からの意見では、Pythonではお金にならない、現場の仕事はこなせない、Pythonをやっていても意味がない、という態度をとられたのだろう、という意見が多かった。

 一方で、前に引用したことのあるポール・グレアムというLispプログラマーの「Pythonの逆説」という文章をリンクしてくれた人もいた。要するに、できる会社は、よいJavaプログラマーを募集するために、その条件としてPyhtonを知っていることを挙げる、という逆説を述べたものだった。

 ポール・グレアムの

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

  • 作者: Paul Graham
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 単行本


は、以前に紹介したように、とてもおもしろい本だ。特にマイナー言語が好きなオタクには。

 僕は必ずしもPythonやLispを勉強すべきだと言っているわけではない。これらはおもしろい言語だし、またすっきりしたプログラムを書くにも適している。これらでできることは非常に多く、そして非常に短期間にプログラムを作ることができる。しかし、だからといって、これらを誰もが身に付けるべきだと言っているわけではない。

 問題は、現在のプログラミングの世界は、特定言語で、定型処理を書くだけでは済まない状況になってきている、ということだ。技術の進歩は早く、新しい概念や手法、ツールが次々に発表される。それらに取り残されないためには、そういうソフトウェアーの展開に目を配っているべきだし、そのときには、当然Pythonの存在も、その重要性も目に入ってくる、ということなのだ。

 それに気付かないようであれば、5年、10年経ったときに、大きな差が開いてくる。開発は止めてマネージメントだけ、現場は下請けに丸投げ、というのが目指す道なら、それでもいい。仕事と割り切って、そういう道を目指すなら、プログラミングの世界の情報よりも、経営についての才覚を磨くのがいい。でもプログラムを作るのが好きならば、そういういろいろな技術革新に興味を持って、その中から自分でもできそうな分野を絶えず勉強していく姿勢が欲しいと思うのだ。


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