九九の表をwythonで書くには [wython]
wythonのサンプルを一つ。九九の表を打ち出すプログラムを書いてみよう。
掛ける整数 x に1を入れておく。 掛けられる整数 y に1を入れておく。 xが10よりも小さい間、以下を繰り返す。 yが10よりも小さい間、以下を繰り返す。 x * y を表示する。 「 」を表示する。 改行を表示する。
一応、これは通常のプログラミング言語で書くのと全く同じ構文だが、決して分かりやすいとは言えない。折角、初心者向けの日本語スクリプト言語を設計しているのだから、もう少し分かりやすい書き方がないだろうか。
この繰り返しは、xがある数の間に、yが1から9まで変化し、それが終わってからxが一つ増加し、またyが1から9まで変化することにある。これは、C言語やJavaなどでは、for(x = 1; x < 10; x++) { }と書かれるが、Pythonならば、for x in range(1,10):と書くであろう。これらは慣れれば、直ぐに使いこなせるようになるが、初心者はまごつく。
整数型変数xを用意する。 整数型変数yを用意する。 変数xが1から9まで変化する間に、 変数yが1から9まで変化する間に、 x * y を表示する。 スペースを表示する。 改行を表示する。これは必ずしも汎用ではないが、ある回数繰り返す、というよくあるシチュエーションには、分かりやすいだろう。 ここでは、さらに「スペース」や「改行」というキーワードを導入している。「タブ」も定義済みのキーワードにしておこう。 「表示する」の内容として、x * y という計算式が用いられている。これは、
print x * y,というPythonコードに変換される。「表示する」の内容には、文字列か、単一の変数を含めての計算式が指定でき、計算式はそのままPythonに渡される。 「1から9まで変化する」という部分は、数があるところからあるところまで一つずつ増加していくので、単純に
for x in range(1, 10):に置き換えられる。「9まで」の部分がrange()の第二引数で10になっていることに注意。
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