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プログラミング言語を放浪する(1) [プログラム]

 僕は、プログラミングをC言語で始めた。Basicではないし、Pascalでもない。が、Pascalは並行してやってはいた。ちょうどTurbo PascalがBorland Pascalに移行するころの話だ。そういえば、CもTurbo Cだし、Borland Cだったから、これまでMicrosoftの開発言語は、その環境も含めて、使ったことがない。

 最初のころ、プログラムはCかPascalで作っていた。が、少し実用的なプログラム、つまり仕事で使うようなプログラムはほとんどCで作った。Pascalの方が文法がきれいだとか、教育用にも適している正統派の言語だとか言われていたが、僕には、簡潔な表現のできるCの方が合っているようだった。

 Macintoshに移ってからは、MetroworksのCodewarriorという開発環境を使っていたが、もともとPascalが主流であったMacOSのプログラミング環境も、このCodewarriorではCないしはC++が主流になっていた。チベット語関係のコンバータやデータベースのプラグインを作っていたときは、Cで書いていた。C++も勉強したことは勉強したが、そのメリットを受けるほど大きなプログラムは作らないので、その割りにはファイルサイズが大きくなるC++のクラスライブラリを使ったプログラムは作らなかった。

 そのころ、Javaが発表されたりして、これも多少勉強はしたが、当時のMacintoshの環境ではまともなものは作れなかったので、これも放棄した。

 その頃にはPerlも使うようになり、特にチベット語の処理やデータベースのデータ処理などでは、使い捨てのスクリプトで様々な処理をした。最初の頃は同じような処理をCのプログラムを作ってやっていたが、さすがにPerlはテキスト処理に向いているので、Cで何度も実験をしながら時間をかけて、不自由なプログラムを作ったものを、Perlのスクリプトならぱ、ものの1、2時間で完成させてしまうことができた。まだ、ラクダ本の翻訳が出る前で、英語で勉強していた頃だった。

 この時期、(文系でプログラムを作っていた)一部の人は、AWKやsedといったスクリプト言語を使っていたが、そして、AWKをいじったりしたこともあったが、結局同じことをはるかに自由に、かつ分かりやすく、しかもC言語に似た形で書けるPerlの方が、はるにか便利であった。その言語に特有の制約を余り気にするひつようがない、というのは重要なことだ。AWKやsedは汎用で使うには制約が多すぎ、またC言語のギャップも大きかったのである。

 CGIでオンライン検索をするプログラムを作るには、何よりもネットワーク上でテキスト処理をするのに適した言語と言えば、Perlが唯一の選択肢のころだった。僕が作ったオンライン検索のCGIは、データベースを用いず、データをテキストファイルとして保存しておいて、それをPerlのスクリプトで検索する、というやり方をとった。そのため、検索のスピードは極めて高速である。

 TeXでチベット文字を使うためのパッケージTibTeXパッケージでは、ローマ字で入力されたチベット語文をTeXのコマンドに変換するスクリプトを提供している。実はチベット語を分析して変換するというコンセプトは、Tibetan Converter と同じだが、その変換の手順は全く異なっていた。Cで書いたときには、一月からいかけてプログラムの試行版を作ったが、Perlでは似たような処理は、数十分で出来てしまった。確かにCで作るよりも、実行スピードは遙かに遅いが、作りやすさはPerlの方が圧倒的に有利である。一回の処理の時間が多少長くなっても、作る時間が圧倒的に短いことは、作る側にとって最重要項目である。

 そのころから、RubyやPythonといった、他のスクリプト言語の知名度が上がってきた。(続く・・・)


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