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チベット語を教えてます [チベット]

 しばらくぶりの更新になります。2010年度が始まりました。今年度はさらにチベット仏教関係の授業や講読などが増えます。今のところは、一体どう時間のやりくりを付けるかも見当がつきませんが、求められるならば(時には押し売りのようにして)チベット語文献の読み方を教えたいと思っています。

 特に文献講読では、ツォンカパの中期の代表作の一つ『了義未了義分別・善説心髄 (drang nges legs bshad snying po』をテキストにして、東と西で同時並行的にやります。

1. 大谷大学での講読会
  火曜日18:00〜19:30
  『善説心髄』の前半、唯識のところ

2. 東京大学での授業(前期のみ)
  金曜日15:00〜16:40
  『善説心髄』の後半、中観のところ

それから、チベット語文語文法の入門の授業も両方でやります。

3. 大谷大学での授業(通年)
  月曜日13:00〜14:30

4. 東大での授業(後期のみ)
  金曜日15:00〜16:40

テキストは、John Rockwell, Jr. A Primer for Classical Literary Tibetan, Vol.1: The Grammer. を元にしながら、例文や問題は踏襲しつつ、解説・説明は日本語で新たな書き直した教科書を作っています。といっても、出版できるわけではないので、授業でプリントを配布するだけです。

このテキストはとてもおもしろくて、ミラレーパやガンポパ、クンサンラマの教えなどから引用がふんだんに用いられています。例文がみなチベット仏教ないしは仏教の基本的な教理に関するもので、教えていても説明が楽しい本です。

その他に、学生の必要に応じて読む予定にしているのは、授業や個人的な講読を含めて

・ドップター・リンチェンテンワ
・プラマーナヴィニシュチャヤのダルマリンチェン注
・ツォンカパのナーローの六法の解説『三信具足』
・ガンポパの『ラムリム・タルゲン』
・ロントンマワイケンゲの『中辺分別論』注

などなど。

チベット語ではないけれど、ダルマキールティのプラマーナ・ヴァールティカ第一章自注も読もうと思っています。一体どれだけこなせるのだろうか。計画倒れに終わらないように、参加する人はできるだけ協力してください。参加する人が予習をしっかりしていると、僕は楽できますから続けられるのです。
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