同業他サイトを調べる [Webサイト構築]
大人っぽいWebサイト、つまり派手ではなく、長持ちするデザインで、統一的な見通しの下にHTMLで書かれたサイト、という抽象的な言い方では、思い付きや感性に左右されすぎてしまうかもしれない。もう少し具体的に、かつ組織的に作成していく手順を考えてみよう。
まず、サイトのテーマが大切だ。なにを世界に向けて発信するのか、そのサイトによって誰のためのどんな情報を何のために発信するのか、発信する必要があるのか、を考える。これがテーマになる。
次に、同じようなテーマ、同じような目的を持った他のサイトを探し、それらの〈いいところ〉と〈悪いところ〉を書き出す。「同業他サイト」をいろいろ回って、メモをとるのである。
このとき、単にサイトを訪れるだけではいけない。必ず、ノートやテキストに記録を残しておく。一つ一つは、簡単な言葉であっても、そういうメモがたくさん集まれば、非常に大きな財産になっていくだろう。書くこと、記録すること、評価すること、これが大事だ。
そうしているうちに、自分のサイトをどうしたいかのアイデアがいろいろ生まれてくる。作りたくなってくる。そこで作ってみるのである。人の粗が見えるほどには、自分の粗は見えないことが多い。そこで、どれだけ自分を客観的に見られるか訓練することにもなる。この、アイデアも記録しておくと、後で何かと役に立つ。これも別のノートにまとめておこう。
大人っぽいWebサイト [Webサイト構築]
「大人っぽい」と言っても、アダルトサイトという意味ではない。就活に活用できるような、よく考えられたWebサイトは、どういった要件を満たすものだろうか、ということ。
世の中の個人サイトの多くは、自己満足の子どもっぽいものが多いが、そうしたものを作っても、就活に有利になるようなものではない。安直に無料サイトなどで提供されているツールなどで作ってしまったり、ホームページ作成ソフトのデフォルトや、既に用意されている画像、効果などで作ってしまったりしてはいけない。
それでは、どのようなものが大人っぽいWebサイトと言えるだろうか。これには、いろいろな意見があるだろうし、それを考えるのも、また、それぞれの人の主張を示すことになるので、必要なことかもしれない。
今後もいろいろ、思いつくことを書いてみたいと思うが、取り敢えず、大事なことを一つ。
自分の趣味のためのページを作ってはならない。あくまで、他の人のためのページを作ること。何らかの意味で人の役に立つことを目指す、という目的がなければ、自己満足のページになってしまう。どうしたら人の役に立つかは、それこそ、これもいろいろな考え方があり、それを考え、その考えたことをWebページに表現することで、個性が表れるのである。
単に、人が見て、おもしろい、というのではなく、もっと実質的な効用を考え、それを実現するために必要なことを必要な範囲で表現しているようなページは、非常に好感が持てるし、またその作者・発信者に感謝する気持ちにもなる。
もちろん、最低限のグラフィカルなデザインを考慮する必要はあるが、それに凝るよりも、内容重視で行きたい。
その上で、誤りのない、正しいHTMLとCSSを使ったコードであれば、それを見たときに、ああ。この人は誠実に取り組んでいるなあ、という印象を持てる。そういうWebサイトを作って欲しい。