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オブジェクトを使い回す [プログラム]

プログラムを設計するとき、まずはどういうオブジェクトを配置するかを考えよう。たとえば、何かのイベントを企画するとしよう。そのとき、どういう役割の人を配置するかを考えて計画を立てるだろう。それと同じだ。

 それぞれのオブジェクトには、それぞれの役割が割り当てられる。よく使われるのは、ファイルから読み込んだデータを表すオブジェクト。それから、計算した結果を持っていてもらうオブジェクト。計算にはいくつかのオブジェクトが必要かもしれない。それに、関数を使うと、関数というのは、あるデータを渡して、何か一定の処理をしてもらって、結果を報告してもらうものだ。するとその報告を受け取って、後で使い回すためのオブジェクトが必要になる。関数にはほとんど結果を受け取るためのオブジェクトを用意しておいた方がいい。

 プログラムの世界で、もっとも基本的なオブジェクトの種類は、文字列と数値である。これは「型」に当たる。もちろん、一つのプログラムで、文字列が一つ、数値が一つなどということはないので、いくつもの文字列オブジェクトが作られ、いくつもの数値オブジェクトが作られる。「作られる」というよりは、あなたが「作り出す」ことになる。

 新しいオブジェクトを、プログラム世界の中で「創造」するには、オブジェクトの型を考えた上で、何らかのデータに名前を付ける。データと名前を組み合わせることで、オブジェクトが活動を始めるのである。必ず、最初に、この「創造」の儀式が必要になる。

 一度作った名前は、さらに別のものに貼り替えることもできる。データ自体は、いくらでも変更することが出来る。名前は、そういう変化するデータに対して、一定の永続的な存在となっている。「変数」というのも同じことで、変数は名前は変わらないが、その値はいろいろに変わるから「変数」と言われるのである。まあ、変数というよりは、オブジェクトと言う方が、プログラム世界の構成要素としては適しているだろう。

 この、どういうオブジェクトを作り出し、それらにどういう役目を担わせるか、ということを計画するのが、プログラムを作るときの最も重要な点である。


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