東京は台風が近づいてきた [雑感]
今日は一日雨。今、今日が終わろうとしているが、さらに雨は強さを増している。台風が近づいているのである。ここのところ、天気が悪く、雷雨があったりして、気温はかなり涼しくなってきて、過ごしやすくなっていた。しかし、一日雨でしかも台風の風が強くなり出すと、折角の夏休みも台無しである。
ただ、休みだから何かをする、というわけではない。というか、休みだから(まとまった時間がとれるので、)論文を書いているのだが、それでも一日やっていると気分転換に、どこか近くの町、渋谷とか自由ヶ丘とかにふらりと行ってみたくなるものだ。しかし、こう雨がひどくては外に出る気にならない。目的があれば、それでも何とか出かけるが、目的なく何となくぶらぶらするような気候ではない。
気分転換と言っても、実際には今取り組んでいる論文のいろいろな内容が頭を占めてはいて、それから離れることはない。気分転換というのは、要するに、体の姿勢を変える、ということで、机の前で考えるのではなく、ただ歩きながら、あるいは電車に乗って考える、ということである。だから「気分」を換えているというよりは、姿勢転換と言った方がいいかもしれない。
特に歩きながら、というのは、身体的なリズムが血流を促進するのか、あるいは思考のリズムを生むのか、脳内の酸素がよく供給されるのか、いろいろとアイデアが浮かんでくる。大抵は書き留めておかないと、家に帰る頃には忘れてしまうが、それを承知で、その中でも重要だと思われる着想を選んでは、それを出かけている間中、反復して思い浮かべ、忘れないよう、またさらにそこから先の展開も考える。出かけている間にそういう着想を思いつくかもしれないので、こういう気分転換は、積極的に利用したいのである。
しかし、いずれにせよ、今日はどこにも出かけられなかったので、また、もう締め切りも近づいているので、今更新しい着想もあったものではないので、何とか、アウトラインを作って、これまでにメモで書いてきた断片を整理して、一つのストーリーを作らなければならないのだが、いかんせん、なかなかその思い切りができずに、白紙の紙の前で逡巡した一日であった。
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