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大学生と夏休み [雑感]

 今日で八月が終わる。この八月はブログの更新がかなり滞った。原因の一つは、自宅の妻のパソコンが故障したことだった。自作PCだったので、原因を究明しながら、部分で手直しをし、結局はマザーボードとCPUを取り替え、ケースを取り替え、ハードディスクを取り替えた。いろいろな所に原因があったように思うし、ネットを調べると、ほぼ同じ構成で同様に動かなくなっている例が見られた。全部当てはまっている・・・・。

 特に最終的にはハードディスクが壊れていてWindowsが起動せず、ただし、データはアクセスできたので、別にハードディスクを買い、最初はハードディスク毎コピーしたが、そうするとエラー箇所までコピーされて、新しいハードディスクの方も起動しなくなった。

 最終的には、Windowsを新規インストールし、ソフトも全部インストールし直しだった。これが非常に時間のかかる作業だった。ハードの修復よりもソフトの修復の方が遙かに手間と注意が必要である。データそのものは、コピーできたので問題なかったが、それでも新しくインストールし直したソフトにそれを認識させたり、環境を設定したりと、大変だった。

 論文も、内容的にはおもしろいのだが、なかなか進まなかった。いつものことだが、やっていくうちに、規定の規模では収まらないところまで研究が進んでしまうのだった。気になることをそのままにして、取り敢えずまとめるというわけにも行かないので、書きはしないが、一応の理解が得られるところまでは考えてみた。しかし、今回の論文にまとめるのは、そのうちの一部だけで、後は次回の論文に回さなければならない。

 こうやって八月が終わる。幸いなことに大学の夏休みは九月半ば過ぎまであるので、まだもう少し、まとまった作業ができる。と言っても、論文を仕上げたり、科学研究費補助金でやっている研究を再開したり、前期期間中に積み残しの翻訳があって、それをもう少し先に進めたり、そして、九月十七、十八日に『ヨガ・フェスタ』で、インド思想の中でのヨーガの伝統について講演をするための準備をしたり、と、ほとんどがやり残した仕事の続きをする、ということになる。

 大学の授業期間というのは、実はほぼ半年程度である。半期が12、3週だから、年間で25週程度。一年が52週くらいだから、実質半年である。つまり、あとは休みである。といっても、教員の方は、完全休業というわけではなく、会議や準備などでそれなりに時間が取られる。一番まとまって休みになるのが、夏休みで、特に八月は全く大学へ行かない。

 学生にとっては、夏休みと春休みがほぼ同じくらいの期間で、大学は休業である。ただし、大学三年生の春休みは就活に忙殺されるので、この期間は休みなしと考えた方がいい。あとの長期休暇をどう過ごすかは、それぞれの自覚次第ということになる。

 社会人になれば、こういう長期休暇はとれないから、この期間に長期旅行にでかける人が多いだろうし、あるいは免許をとったり、それらのためのアルバイトをしたりすることだろう。実家に帰って、ゆっくりする人もいることだろう。僕自身が学生のころはどうだったろうか。実は今と余り変わっていなかったような気がする。大体は研究の続きをしていたのだと思う。僕たちのような職業は、公と私の区別をつけにくい。研究は公なのか私なのか。その両方のようだし、仕事が終われば自分の時間になる、というものでもなく、ほとんどいつも自分の時間で、自分のやりたいことを追求しているようである。夏休みだから、普段休めない分をゆっくり休むということは考えない。普段まとまった時間がとれずにできなかったことをやったりはするが、それはやはり仕事の延長のようでもある。

 そういう目から見ていると、大学生の夏休みの過ごし方は、やはりまだ子ども時代の延長のようである。楽しい夏休みが一月半続く。小学生のころから毎年そうだった夏休みを、そのまま当然のように繰り返しているように見える。もちろん、それが悪いわけではない。そういう成長過程にいる、ということを自覚してほしいし、小学生からの夏休みが、これからもずっと続くわけではなく、社会に出てからは、もっと自由のきかない休みになってしまうことを見据えて、今を充実して過ごしてほしいと思う。


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