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作業を下請けの作業に分割する。 [プログラム]

 さて、一つの仕事をバーチャル・ロボットにさせるためにプログラムを組むとき、その一つの仕事を、より細かい仕事に分割していく、という話をしたが、その一つ一つの分割された仕事ごとに、一つ一つ小プログラムを割り当てていく必要がある。

 下請けの作業を遂行するためのプログラムを組むのだが、そこで組まれたプログラムは、別の業者に発注することになる。もちろん、それはバーチャルな話なので、その「業者」と言っても、それも全体のプログラムを考えている人が自分で何とか処理を考えなければならないのだが。

 その下請けプログラムは、「関数」とか「サブルーチン」とか、「プロシージャー」とか呼ばれる。一般のプログラミング言語の本を読む場合のために、これらの名前は覚えておいた方がいいが、名前はどうであれ、一つの仕事を分割した下請け作業用プログラムであることは変わらない。というその意味は理解しておく必要がある。

 たいていの場合、それら下請けプログラムは、何かを受け取り、そしてその結果を返してくる。たとえば、材料を受け取り、それを加工した、あるいは半加工した結果を送り返してくるようなものだ。それがないと、いろいろな下請けが分担して一つの大きな作業を完成させることはできない。それぞれが勝手なことをしていたら、それらが一つの作業に統合されることにはならないからである。

 今考えているバーチャルなロボットの作業手続きとしては、下請けプログラムが受け取り、もた結果として戻してくるものは、「データ」である。データを渡し、それをもとに何かまとまった作業をしてもらい、結果のデータを返してもらう。そのデータをまた、別の下請けに回すのである。

 回りくどいだろうか。確かに、下請けでやっていることを全部、最初から順にメインの工場でやることはできないわけではない。そうすれば、データを渡したり、返してもらったりするという面倒なロスはなくなる。だが、現実にそんな工場はあるだろうか。あるいはそんな会社はあるだろうか。全部自社製の一貫作業?

 そのように見えても、実はトップのブランドが一つの会社であるだけで、その実、個々の作業は、その関連企業へと分割して発注しているのである。一つの工場が何もかもするのは、非常に効率が悪いし、再利用も他の用途に使うこともできない。その一つの作業に特注の工場を造ってしもうことになる。それは、経営上その会社にとって、命取りになる。

 前にも言ったように、一つの作業をプログラムするとき、ただ闇雲に最初から順番にどうするかを考えるのではなく、大きな仕事を、いくつかの下請け作業に分割し、さらにその一つ一つを下請けに分割する、という企画の立て方が大事なのだ。


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