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リスト項目の繰り返し処理 [プログラム]

 一群のものをひとまとめにした集合を処理することが、コンピュータはとても得意だ。そのための命令の仕方、つまりプログラムするための言語の構文を説明しよう。

 実は、この繰り返し処理の構文は、様々な言語で構文がかなり違っている。日本語スクリプト言語wythonがベースにしているPythonでは、非常に便利な構文が用いられている。たとえば、

alpha = ["a", "b", "c", "d"]
for x in list:
  print x

これをwythonで書けば、

リスト・オブジェクト[「a」、 「b」、「c」、「d」]にalphaという名前を付ける。
リストオブジェクトalphaから一つずつ項目を取り出し、xと名付け、以下を繰り返す。
  文字列xを表示する。

どうも、慣れてしまえばPythonの方が分かりやすい。

 このプログラムの断片は具体的に、というかバーチャルに考えて、クラスの人を一列に並べ、最初から一人ずつ中に入れて、その人の言葉をプリントする、ということをクラス全員について繰り返す、というような作業を表している。

 リストとその中身の一つ一つの項目という関係を頭に入れておこう。一つ一つの項目は上では順序は特に気にしなかったが、リストとしては、順序がある。それを指定するために、「何番目の項目」というような言い方をする。上と同じことを、「何番目」という言い方で書いてみよう。

リスト・オブジェクト[「a」、 「b」、「c」、「d」]にalphaという名前を付ける。
順番を指定する数値オブジェクトにiという名前を付ける。
iを0にする。
順番iが3になるまで、以下を繰り返す。
  リストalphaのi番目の項目を表示する。
  順番iに1を足す。

「リストオブジェクトの3番目の項目にthirdという名前を付ける。」というように、「何番目の項目」ということで、リストの中の一つの項目を取り出すことができ、それを0から順番に数えていくことで、リストを繰り返し処理できるのである。

 この二つのやり方、すなわち、「リストから一つずつ項目を取り出し、名前を付けて処理する」というやり方と、「0から何番目までiを増やしながら、繰り返し処理する。」というやり方は、リスト全体を処理するためには、さほど違いは見られない。日本語では「一つずつ取り出す」方がやや複雑になるが、考え方ではこの方が素直に繰り返しを表現できる。


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