今日はダライラマ法王の講演会に [チベット]
行ってきた。両国の国技館で開催されたもので、2時間ほどの「愛と慈悲と人間関係」というようなタイトル(正確には覚えていない。)の講演だった。
いつもながら、気さくな人柄で、非常に分かりやすい、軽いジョークも交え、おっしゃっていることはシンプルこの上ないのに、しかも深く納得させられるものだった。
内容自体はご自身の『幸福論』というすばらしい本に書いてあることをベースに1時間半ほどのフリートークをする、といった形のものだった。『幸福論』は、実は僕が昨年度、大学の新入生に対する仏教入門の講義を、この本を下敷きに、さらに仏教色をなくして(いまどきの大学生は、宗教や仏教に対しては関心も薄く、というか、拒否反応もあるので)しゃべったものだった。それはかなりうまくいった授業で、学生の最後の感想も(お世辞があったかもしれないが、)おおむね好評だった。
いや、それだけではなく、話をしている僕自身が、その内容に強く感化され、自分を省み、その慈悲の心を自らに育むいい機会になった。
もちろん、ダライラマ法王のお話は、僕のまずい講義とは比べものにならないくらい、説得力があった。人格力の差である。
2年程前に講演を聞きに行ったときに比べて、ずっとお元気そうだったので、安心した。今年は70才になられると言う。いつまでも、健康でいらっしゃるようにお祈りしたい。
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