まずは単純な文から [wython]
wythonはPythonを日本語で記述するものだから、Pythonの文法を参考に考えることができる。
まず、一番簡単な、複合的でない文のうち、wythonで対応するものを挙げよう。
- 関数のみからなる文
- 代入文
- print文
- return文
- break文
- continue文
- import文
- グローバル文
これらはほとんどのものが特定の動詞に置き換えられる。たとえば、
- 関数keisan()を呼び出す。
- 数値データnとmを足して、整数型変数xに代入する。
- 文字列「これはコンソールに印字されます。」を表示する。
- 結果aを戻す。
- 繰り返しを中断する。
- 次の繰り返し。
- モジュールreを読み込む。
- 変数aとbはグローバル変数である。
といった具合に、特定の動詞で終わる文に対応する。
変数はアルファベットを使用し、関数も英数字の名前にする。一方、これらの文の中心となる動詞はみな日本語である。その日本語を検索ないしは正規表現で取り出すことにする。
また、以前、「変数」や「代入する」という表現は用いないとように設計していたこともあるが、このwithonは教育用であると同時に、変数や代入という簡潔な言葉の方が、回りくどい「名付ける」などの表現よりも、結局のところは、分かりやすいと思う。また、wythonはPythonなどの他の言語に変換するものである。つまり、のちにPythonのコードに直接書き直すので、最初から、その「代入」の構文に近い日本語を使っていた方が、理解が早まるだろう。というのが理由である。
次回は、複合的な文について考えてみることにする。
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